珠洲片口鉢(すずかたくちばち)
 出土地未詳
 器高13cm、口径30cm、底径11.6cm
 12世紀後半(平安時代末)
 すり鉢は、日本食に欠くことのできない調理具である。そのすり鉢が出現したのは平安時代末で、全国の中世窯で焼かれ、珠洲でも主力商品として大量生産されている。
 古代の鉢は、突きこねる用途に適するよう、深めに作られており、こね鉢ともいわれる。それに対して中世の鉢は、本品のようにスリコギを回すのに適するように浅めで、すり潰した食材をかき出す口が作られていることから、すり鉢または片口鉢といわれる。しかしごく初期のすり鉢には、おろし目がつけられておらず、本品でもヘラ記号(写真右)が刻まれているのみである。[鉢の文様]参照


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