珠洲叩中甕(すずたたきちゅうがめ)
 石川県珠洲市若山町中 出土
 器高44.6cm、口径39.5cm、胴径41.6cm、底径11.7cm
 15世紀前半(室町時代中期)
 張りが失われズンドウ化した胴部に、ゆるく外に開いた厚い口縁がつく、製作過程の省力化が如実にあらわれた、後期の甕である。肩部に、珠洲焼ではよくみられる「大」の字をヘラ書きしている。文字を刻んだ例として、他に「上」「右」「吉」「林」「一」「七」「九」「十」などがある。底部側面に焼き歪みが生じており、窯の中で甕を支えるために当てられた陶片が融着している。


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