□■□■□■〜珠洲復元古窯が完成〜■□■□■□
珠洲焼資料館敷地内に復元窯が完成しました。(平成23年3月)
どなたでも自由に観覧することができます(無料)。窯内部は堅く焼締まり、鋭利な突起が多数あります。危険ですので、窯内に入らないようお願いします。
年に数回の焼成を予定しています。詳しいスケジュールについては、【お知らせ】のページをご覧ください。
 
復元窯の概要
 この窯は、13世紀前半(鎌倉時代前半)に操業していた寺家クロバタケ3号窯跡(国史跡)をモデルに復元したものです。 窯の製作方法も、遺構の痕跡をもとに当時の材料・工法を復元しています。当時、一般的に使われた窖窯(あながま)という種類の窯で、仕切りのない単純な構造でした。 他の産地の窖窯の多くは、斜面を掘り込んで造る地下式か半地下式でしたが、珠洲窯は窯体が露出する地上式でした。この形式は、製作に労力がかかり窯の強度も劣りますが、 地中に奪われる熱が少なく、緩い傾斜との相乗効果で、燃料の消費が少なかったとみられます。

 ◇全長9.8m
 ◇全幅3.2m(焼成室最大幅2.0m)
 ◇平均傾斜角度10度
窯製作の様子
覆い屋根の建設
諸事情により工事開始が大幅に遅れて平成22年12月から始まりました。例年にない積雪によって、工事は難航しました。
地盤工事
敷地は砂丘地で、そのままでは窯が築けないので、窯跡とよく似た山土と入れ替えています。
窯床の掘削
窯床の形に10センチ掘り下げます。
窯型積み
木材を井桁組みにして、窯の内型を積みます。当時の構築方法はよくわかっていませんが、10t以上の土の重さに耐え、しかも乾燥に合わせて抜き取ることを考慮し、考案した方法。
窯壁積み
遺跡の窯壁を参考に、粘土、砂、藁を練った土を叩き締めながら積んでいきます。
窯体の乾燥
約1ヵ月、窯壁が固く締まるまで、毎日叩き締めを繰り返します。急激に乾燥すると、好ましくない方向に亀裂が生じるため、風のある日はシートで覆って、乾燥速度を調節します。
内型抜き
乾燥に従い、窯が収縮するため、自立する程度に固まった頃合いを見計らい、焚口から序々に内型の木材を抜いていきます。
窯内部
約半月かけて内型を抜き終わりました。内型の外枠になっていた竹は、壁に食い込んで残っています。竹は、今後さらに壁土が乾燥して収縮する際、壁の変形を防ぐ枠となります。
排煙口
中世の窯は、煙突がない点が大きな特徴ですが、この部分の形状も良くわかっていません。口径はこれまでの実験結果から約40センチとしました。珠洲焼は焼成終了時に排煙口をふさぐ必要があるため、操作しやすいように平らな面にしました。
□■□■□■□■ →空焚き ■□■□■□■□

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